家族のアレルギー症状を和らげる家づくりのポイントを徹底解説。自然素材の選び方から、最新の換気システム、ホコリがたまらない間取りの工夫まで、健康で快適な住まいを実現するための情報をお届けします。

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なぜ新建材ではなく自然素材が選ばれるのか?

アレルギー対策に有効な「自然素材」の選び方


アレルギー対策の観点では、化学物質の揮発が少なく、調湿効果が期待できる自然素材が選ばれる傾向にあります。代表的なのが、床に使う無垢材、壁に使う漆喰や珪藻土です。これらは「発生源を減らす」と「湿度を整える」という2つの役割を同時に果たしてくれます。


なぜ新建材ではなく自然素材が選ばれるのか


一般的な新建材(合板フローリングやビニールクロスなど)は、施工性やコスト面で優れる一方、接着剤や表面加工に化学物質が使われることがあります。これに対して自然素材は、素材そのものが持つ調湿性や、化学物質の放散リスクの低さが評価されています。


特に無垢フローリングは静電気が発生しにくく、ホコリやハウスダストを吸着しにくい特性があるとされています。表面にホコリが張り付きにくいということは、それだけ掃除がラクになり、室内に舞い上がる微細なゴミを減らすことにもつながります。


無垢材・漆喰・珪藻土それぞれの特徴


漆喰や珪藻土などの自然素材には調湿作用があり、カビやダニが発生しやすくなる湿度60%以上の環境を防ぐ効果が期待できます。素材ごとに質感やメンテナンス性、コストが異なるため、使う場所と予算に合わせて選び分けるのが現実的です。


自然素材使用箇所主な特徴留意点
無垢材床・天井・建具丸太から切り出したままの木材で化学物質の揮発リスクが低い。静電気が起きにくくホコリを吸着しにくい反りや収縮が起こることがあり、定期的な手入れが必要
漆喰壁・天井消石灰が原料。調湿性に加え、表面が滑らかでホコリが付きにくい施工に手間がかかり、衝撃でひびが入ることがある
珪藻土壁・天井微細な孔が湿気を吸放出。調湿・消臭性が期待できる製品によっては固める材料が含まれるため品質の確認が必要
無垢材は樹種によって硬さや肌触りが大きく異なります。子どもが素足で歩く場所には柔らかく温かみのある針葉樹、傷が気になる場所には硬めの広葉樹、といったように適材適所で選ぶとよいでしょう。

F☆☆☆☆(フォースター)を基準にした建材選び


建材や接着剤を選ぶときの最も分かりやすい目安が、ホルムアルデヒド放散量を示す等級です。建材や接着剤は、放散量が最も少ない最高ランク「F☆☆☆☆(フォースター)」を選ぶことが基本になります。これはJIS規格などに基づく等級で、JIS工場製品には表示義務があるため、製品やカタログで確認できます。


ただし、自然素材であっても接着剤や塗装に化学物質が使われていれば意味が薄れます。フローリング本体だけでなく、下地材・接着剤・塗料・断熱材まで含めてトータルでチェックすることが、シックハウス対策では重要です。打ち合わせの際は、使用予定の建材リストを出してもらい、等級をひとつずつ確認しておくと安心です。


  • 床材・壁材だけでなく、接着剤・塗料・シーリング材の等級も確認する
  • 造作家具や収納の内部に使う合板の等級もチェックする
  • 「自然素材」という言葉だけで判断せず、成分や仕上げ材まで確認する

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